こだわりの製法

菓子に込めた想い

壷屋田耕は、お菓子を作ることはお客様の笑顔と元気を作ることと考えます。

お客様が口にされたお菓子は、その糖分が体の中で分解されてエネルギーとなります。私どもの作ったお菓子を食べていただくことでお客様に「美味しい」と楽しく笑顔になっていただくことが何よりの喜びです。また、辛い時に食べたお菓子が明日への活力となり、次の一歩を踏み出す力になってほしいとの想いを込めて、日々お菓子作りに取り組んでいます。

壷屋田耕の職人の手仕事

受け継いだ菓子作りの技

壷屋田耕の先代社長が、東京・本郷の壷屋総本店に修行に出て、暖簾分けを許されてからおよそ50年になりました。400年もの歴史を持ち、徳川家御用達として親しまれた老舗の和菓子屋で学んだ菓子作りの技術。今日では二代目が受け継いでその味を守っています。

二代目自身も東京や横浜の和菓子屋で修行を重ね、そこで習得した技が壷屋田耕の味に活かされています。その時々の気温や湿度などを考慮しながら、配合を少しづつ変えて具合を見極めて、お客様に最も美味しく食べていただけるお菓子づくりを心がけております。

和菓子職人の目線から作られた洋菓子「しゅーろーる」

また和菓子の枠に捕らわれず、二代目が壷屋田耕の新しい取り組みとして開発した洋菓子「しゅーろーる」は、和菓子職人の目線で作られたスイーツとして大きな注目を集めました。2013年大船渡スイーツグランプリでは一般のお客様からの支持を受け、見事グランプリを獲得。若い世代のお客様から贈答用のお菓子としてご好評をいただいております。

ゆべし製造の様子の写真

壷屋田耕が創業当時から絶対の自信を持って提供するお菓子の一つに「ゆべし」があります。上新粉に本醸造の醤油を混ぜ紺で、独自の手法で柔らかく練り上げ、一本一本手作業で成形していきます。

ねっとりとした独特の食感を持つ壷屋田耕の「ゆべし」は、他の菓子店の職人さんにも「壷屋さんのゆべしは再現できないよ」と、お声掛けしていただいたこともあります。昔からお祝い事や不祝儀の際に欠かせない伝統的な菓子の「ゆべし」は、長年多くのお客様からご好評をいただいている商品です。

選びぬいた素材

壷屋田耕ではお菓子の原材料選びにもこだわりを持ちます。 和菓子職人の眼が見極めた、厳選の素材や調味料。その一部をご紹介します。

  • お米
  • 醤油
  • 小豆

もち米の高級品種「こがねもち」

コシが強く、風味がとても豊かです。粘りがあり、舌触りの良いもち米は、お餅だけではなく、赤飯やおこわにもしても抜群に美味しいです。

こがねもちはもち米の王様と言われており、最高級の品質を誇るもち米の最高級ブランド。ねばり・こし・舌触り・もっちりとした歯ごたえが特徴で他のもち米とは別格の一級品です。

醤油

当店自慢の商品「ゆべし」には地元の本醸造醬油を使用しています。 震災の時、醤油を使わせていただいてる会社が被災しました。蔵を流され製造設備もない、それでも「待っていてくれる人がいるなら挑戦したい。」と2011年3月12日の早朝、危険と知りつつ一縷の望みを託し、余震が続く中を瓦礫をかき分け、製造配合表を見つけたそうです。

震災直後、他の醤油で試しましたが、やっぱり壷屋田耕のゆべしの味とは少し違ったものでした。創業140余年に積み重ねられたレシピと蔵人から蔵人へと伝承されてきた経験と知恵が当店の味を守ってくれています。

小豆 北海道十勝産「豊祝」

豊祝は北海道小豆の中でも最も粒の大きい小豆を選りすぐった高級ブランドで皮が薄く、上品な小豆の香りがするのが特徴です。

和菓子の命とも言われる「餡」は美味しさだけではなく、材料である小豆は豊富な栄養素をバランスよく含みます。良質なタンパク質の他、血中コレステロール下げるリノール酸やリノレン酸、老化を防ぐビタミンE、血圧を下げるカリウム、ビタミンB1とB2、B6、ナイアシン、アミノ酸、カルシウム、リン、マグネシウム、鉄など現代人に不足しやすい栄養素を含んでいます。